"Mulberry" Restore Project complete... [かばん]
足かけ半年にも及ぶ小さめのメッセンジャーバッグの復活ストーリーです。
先日、その"Mulberry"が、修理から戻ってきました。20年超前に欧州の同ブランドの店舗で購入したもの。それ以来、街歩き時の、特にコンデジと一眼レフがちょうど入るサイズ感が良く、長く長く愛用してましたが、やはり経年変化には耐えられず、加えて、そんなにセールスは良くなかったのか、同ブランドのショップは閉店が続き... 最近になり、某国の資本に買収されたのか、同ブランドのショップがチラホラと街で見かける様になりましたが、残念ながらレディーズ中心。かろうじてクラシックシリーズという事で、当時の同ブランドの定番とも言えるデザインのバックパックは残っているものの、選択肢がなさ過ぎ。英国発の渋いブランドだったのですが...。
そこで、昨年の末くらいから、このMulberryのレストアを検討。自身で行うにはかなり難易度が高そうで、プロに任そうと、色々とブランド品の修理を行っている業者のサイトを研究。そして、対面で修理を依頼可能な数社をピックアップし、修理の相談・見積もりを始めました。ちなみにBeforeはこんな感じでした。ネイビーの部分は非常に強靱で、全くヤレ等はなく、ネイビー色のボディもそのまま健在。ただ、レザー部分が崩壊...。
Beforeとしての、バック全体を納めた写真がないのが残念ですが、特にパイピングの部分が...
そのパイピングの部分がほぼ全滅...
ショルダーベルトの付け根部分もかなりきてるし、そこには、通し番号が入った真鍮製のメダルが外れそう...。
ショルダーストラップも布製なのだが...
これを持って、梅田、心斎橋、淀屋橋と、修理業者を回る。各社ともに大体同じコメントをもらった。要約すると...
① 縁に革を巻いていく作業、いわゆるパイピングは安くない。高級ブランドだろうが、ノーブランドだろうが、一つの鞄を一周すれば5万円程度は最低必要。
② このメッセンジャーバッグの場合、パイピングやショルダーベルトがつながっているので、部分的な修理は修理として、レストアとしての意味が無くなる。それなりに全体を補修するのがおすすめ。しかし、そのコストは?
③ 結構、ブランド、非ブランド関係なく、鞄の修理は、たとえ簡単に見える作業でも、思った以上に作業単価が高価であると学習した。ほとんどが人件費なのでしょうが。逆に自身で出来ればいい商売になるかもと思ってしまった。
こういう事なので、腹をくくり、予算を伝え、梅田にある、経験の積んでいそうなそういう業者に詳細な見積もり・修理を依頼し預けた。一ヶ月後、予算内では難しいと戻って来た...。要するに買った方が安いという事ではないかと思うが、同等のモノが無いから修理を依頼しているのだが...。
諦めかけた頃、いつも通勤で使っている道路沿いに、そういうショップを発見。早速ネットで調べると、それなりに実績があり、この場所に最近移転して来たらしい。ダメ元で相談に行ったところ、なんと、例の腹をくくった価格の半分で、こんな面倒くさい修理を受けてくれた。但し、納期は約2ヶ月。そして、こうなった。いわゆるAfterです。
マルベリーブランドのパッチは、古いモノを残してもらいました。パイピングの部分は明らかにレストア済み。もちろん、サイドも。
フラップを停めるベルトもレストア済み。サイドのショルダーベルトの付け根も、もちろん。
ショルダーベルトも交換。少し薄目なのが残念ですが。
メッセンジャーバッグの全体はこんな感じ。このブランドバッチも以前のものです。Made in Englandとプリントされています。
製品の通し番号が打たれた真鍮製のメダルも残してもらいました。
これからの季節は、ポケットが少なくなるので、こういうのは助かります。メッセンジャーなので、背負わずに済むのも夏場はありがたい。ボディは皮革では無く、水に強いのもありがたいところです。そして、クルマのボディ色とリンクしているし...。
もちろん、そんなに有名なブランドでもないのですが、一目であれとわかるブランドは避けたいというのもあり、とにかく長年使ってきたもので、手放せませんねぇ。とにかく、こいつと、また長い付き合いが始まります。特に国内がメインとなるでしょうけど。
先日、その"Mulberry"が、修理から戻ってきました。20年超前に欧州の同ブランドの店舗で購入したもの。それ以来、街歩き時の、特にコンデジと一眼レフがちょうど入るサイズ感が良く、長く長く愛用してましたが、やはり経年変化には耐えられず、加えて、そんなにセールスは良くなかったのか、同ブランドのショップは閉店が続き... 最近になり、某国の資本に買収されたのか、同ブランドのショップがチラホラと街で見かける様になりましたが、残念ながらレディーズ中心。かろうじてクラシックシリーズという事で、当時の同ブランドの定番とも言えるデザインのバックパックは残っているものの、選択肢がなさ過ぎ。英国発の渋いブランドだったのですが...。
そこで、昨年の末くらいから、このMulberryのレストアを検討。自身で行うにはかなり難易度が高そうで、プロに任そうと、色々とブランド品の修理を行っている業者のサイトを研究。そして、対面で修理を依頼可能な数社をピックアップし、修理の相談・見積もりを始めました。ちなみにBeforeはこんな感じでした。ネイビーの部分は非常に強靱で、全くヤレ等はなく、ネイビー色のボディもそのまま健在。ただ、レザー部分が崩壊...。
Beforeとしての、バック全体を納めた写真がないのが残念ですが、特にパイピングの部分が...
そのパイピングの部分がほぼ全滅...
ショルダーベルトの付け根部分もかなりきてるし、そこには、通し番号が入った真鍮製のメダルが外れそう...。
ショルダーストラップも布製なのだが...
これを持って、梅田、心斎橋、淀屋橋と、修理業者を回る。各社ともに大体同じコメントをもらった。要約すると...
① 縁に革を巻いていく作業、いわゆるパイピングは安くない。高級ブランドだろうが、ノーブランドだろうが、一つの鞄を一周すれば5万円程度は最低必要。
② このメッセンジャーバッグの場合、パイピングやショルダーベルトがつながっているので、部分的な修理は修理として、レストアとしての意味が無くなる。それなりに全体を補修するのがおすすめ。しかし、そのコストは?
③ 結構、ブランド、非ブランド関係なく、鞄の修理は、たとえ簡単に見える作業でも、思った以上に作業単価が高価であると学習した。ほとんどが人件費なのでしょうが。逆に自身で出来ればいい商売になるかもと思ってしまった。
こういう事なので、腹をくくり、予算を伝え、梅田にある、経験の積んでいそうなそういう業者に詳細な見積もり・修理を依頼し預けた。一ヶ月後、予算内では難しいと戻って来た...。要するに買った方が安いという事ではないかと思うが、同等のモノが無いから修理を依頼しているのだが...。
諦めかけた頃、いつも通勤で使っている道路沿いに、そういうショップを発見。早速ネットで調べると、それなりに実績があり、この場所に最近移転して来たらしい。ダメ元で相談に行ったところ、なんと、例の腹をくくった価格の半分で、こんな面倒くさい修理を受けてくれた。但し、納期は約2ヶ月。そして、こうなった。いわゆるAfterです。
マルベリーブランドのパッチは、古いモノを残してもらいました。パイピングの部分は明らかにレストア済み。もちろん、サイドも。
フラップを停めるベルトもレストア済み。サイドのショルダーベルトの付け根も、もちろん。
ショルダーベルトも交換。少し薄目なのが残念ですが。
メッセンジャーバッグの全体はこんな感じ。このブランドバッチも以前のものです。Made in Englandとプリントされています。
製品の通し番号が打たれた真鍮製のメダルも残してもらいました。
これからの季節は、ポケットが少なくなるので、こういうのは助かります。メッセンジャーなので、背負わずに済むのも夏場はありがたい。ボディは皮革では無く、水に強いのもありがたいところです。そして、クルマのボディ色とリンクしているし...。
もちろん、そんなに有名なブランドでもないのですが、一目であれとわかるブランドは避けたいというのもあり、とにかく長年使ってきたもので、手放せませんねぇ。とにかく、こいつと、また長い付き合いが始まります。特に国内がメインとなるでしょうけど。
2022-06-14 22:43
nice!(1)
コメント(2)
使い古した鞄って手放すのが惜しいですよね。しかし、のパーツの修理ってそんなにかかるんだと実感。また、国内で修理してもらうのなら仕方がないかも、とも感じました。以前、TUMIのカバンの持ち手の革を純正ではないところで修理してもらったときは、かなりリーズナブルな感じがしましたが、ここまで大規模な修理だと、やっぱり。
ここまでくると本当に一生モノですね。
by hideyuki2007y (2022-08-02 22:22)
hideyuki2007yさん、遅いレスでごめんなさい。
そうなんです、WEBで検索すれば無数に修理業者にヒットするものの、その費用たるや...。かなりな愛着かもう執念?、入れ込みがないと無理だと思います。逆に大手が介在し始めた大量生産のRimowa、Zeroなんかの修理は、正規の修理でも、以前に比べてなんとリーズナブルになった事か!? どっちにしてもSDGsは安くない!!
by きんちゃん (2022-08-27 10:22)